みなさんこんにちは。
突然ですが皆さん……
百合漫画読んでますか??
私は百合姫を毎月買ってる程度には読んでます。
いいですよね、百合漫画。
女子高生がキャッキャウフフしてるものから、社会人が周りに隠れてオフィスラブしてたりと色々あります。
今日はそんな百合漫画について色々考えていこうかと思います。
百合という定義について
すべての物事は定義に振り返るのが基礎だと思うので、百合についての定義を考えます。
女性の同性愛のこと。また、それを題材とした各種作品。作品の場合、女性同士の恋愛だけでなく恋愛に近い友愛や広く友情を含んだ作品も百合と言うことが多い。
Wikipediaから引用するのはどうかと思うが、一応これを定義とさせてもらいましょう。
女性同士の同性愛だが、友情も百合と含むみたいです。
定義を分割する
ちょっと何言ってんだお前って感じですが、この定義をちょっと分割します。
百合漫画を読んでいるとどうしても思うことがあって…
百合という言葉が指し示す範囲が広すぎる
例として車でいいましょう。トラックもスポーツカーも同じ車だけど、スペックも目的も全然違います。でも車と言われると両者とも車なのです。
それと同じように百合漫画にも色々あるのです。
なので次の3つで分けたいと思います。
・ストーリー性
・描写の性的度合い
・人間関係の状態
おそらくこの3つで分類するのがいいと思います。
他は属性としてのタグを付けるのが妥当かと思います(例:おねロリ、社会人とか)
ストーリー性
これはまぁ簡単でしょう。今となっては国民的に人気作品である「ゆるゆり」と「citrus」がありますが、ストーリーが全然違います。
ゆるゆりは完全に日常系ギャグ漫画と言っても過言ではないくらい日常系。ストーリー性がほぼ無いといっていいくらい。
citrusはガッツリ物語。主人公の周りにどんどんキャラクターが現れては人間関係ドタバタして──といった感じ。
描写の性的度合い
一言でいうとエッチかどうかです。これもゆるゆりとcitrusで比較しましょう。
ゆるゆりはかなりプラトニック。性的描写はほぼないです。
citrusは性的描写があるのかと言われると、ハグはセックスだとかいう意見もあるので、一部界隈では見開き1ページつかってキスする描写はもうK点超えのレズセックスです。
でもそこまで性的描写はないのでプラトニック寄りではないでしょうか。
人間関係の状態
ここまでに挙げているギャグかシリアスか、アダルトかプラトニックかの2面において作品を分類している素晴らしいチャートが百合姫に載ってたことがあるんですよ。(少なくとも月刊化する以前)
残念ながら百合姫スクラップ祭りしてて捨てちゃってるんでよねこれ……
誰か情報持っていたら教えて下さい。
そんな既存のチャートについて言及するなんて面白く無いので、ここでもう1つ面を増やして3次元にしましょう。
先ほどの定義を見ると、女性同士の恋愛だけでなく恋愛に近い友愛や広く友情を含んだ作品も百合と言うことが多い。とあるわけでございます。
なので、人間関係についての軸は必要不可欠だと思うんです。
そこで親密度という軸を用意します。
他人、知人、友達、親友、恋人という順で作っておきましょう。
これを先ほど同様にゆるゆりとcitrusに当てはめてみましょう。
ゆるゆりはストーリー性もなく、特に人間関係が大きく発展する作品ではないので、親友という部類に当てはまるでしょう。
問題はcitrusです。当初は親の再婚で義理の妹になったので他人から知人へ変化します。そして恋人になると信じたいです。
如何せん今日も元気に連載している作品なのでどうも言えないです。
人間関係について考える
私が第3の軸として人間関係をいれたのには、ストーリー性の高い百合漫画(短編長編問わず)は人間関係が変化していくんですよ。その過程をどうにか可視化できないかという独断と偏見でこの軸をぶっこみました。
そして、この軸だけを切り取って「作品の人間関係においての重点はどこにあるのか」という面と一緒に考えることで新たなグラフが出来上がります。そのグラフがこれです。
(3分くらいで作ったからものすごい雑なんですが許してください。)
さて、人間関係は前進後退を繰り返すものですから、本来このグラフには時間軸を追加するのが最も正しいと思うのですが、絶対にややこしくなるである上に、グラフのデータを紛失したので同じものを作れる気がしないのでこのままということで。
百合素人なのでまだ出会ったことがないだけと思うんですけど、そもそも百合における人間関係の親密度って単調増加に近いと思うんですよ。
いわゆる2n-1次関数(n:自然数)のような概形をしていて、一部では恋人と思ってたけど親友に降格するとかってのがあるけども、結局なんだかんだで最後は結ばれるみたいな。いわゆるハッピーエンドというかそういうの。
それに人間関係は崩壊することもあるけども、人間関係が一度は親密になったのは事実なわけであるので、どこからどこまでの期間においての人間関係に対して観測するかで、概ね単調増加関数と捉えれます。
そして、人間関係のどの状態が一番描かれているかを重点と定義し、体感ではこの3つが多いであろうと思い、緑、赤、紫のグラフを書きました。
それぞれのグラフについて説明
緑:始まりは赤の他人、話が展開していくにつれ、最終的には友達以上恋人未満で終わる。友達から親友の間の状態の描写が多め。ギャグ要素が強いのも一種の傾向かもしれない。
いわゆるライトな百合です。一部の人からすればここは百合じゃないとか、ここの時点でレズセックスとかいうツッコミが飛んできそうですが。まぁ置いておきましょう。
作品例をあげると、ゆるゆり,花と星,晴れの国あっぱれ団,いつかみのれば,犬神さんと猫山さん等が上がってくるのではないでしょうか。
赤:始まりは主に知人、あるいは他人。話が展開していくにつれ、最終的には恋人周辺で終わる。親友から恋人の間の状態の描写が多め。
いわゆる一般的な百合だと思います。おそらく作品数も一番多いかと。
作品例をあげると、citrus,桜Trick,GIRL FRIENDS,ハナとヒナは放課後,捏造トラップ,やがて君になる,熱帯魚は恋に焦がれる,透明な薄い水色に,ストロベリーフィールズをもう一度,吾妻さんと板倉先輩は恋をする。,青い花等の作品が上げられるんでは無いでしょうか。
ここで「やがて君になるとか青い花を入れるとは何事だ」と騒がれる百合厨の方がいらっしゃると思います。私もここに入れるかどうかは悩みました。
確かしその2作品においては非常に良い作品なのですが、ここにおいては人間関係だけを見ているので、ストーリー性に置いてのシリアスさ、心理描写の濃さを強めた評価をすれば良いと思います。
紫:始まりは親友、恋人など。話が展開していくにつれて、最終的に恋人以上の関係で終わる。恋人になりたてから恋人以上の描写が多め。
いわゆるイチャラブ百合になると思います。百合厨に対しての殺傷能力が一番高い。大体1ページ目で「私達、結婚してます!」とか「一緒に住んでます!」とかのロケットスタート決め込んでいることが多いと思います。
作品例を上げると、ふ〜ふ,明るい記憶喪失,加瀬さんシリーズなのではないでしょうか。どちらかと言うとこの人間関係路線は続き物よりも読み切りで書かれることが多いので、どうしても短篇集になりがちなのが勿体無いと思います。
まとめ
わっかりにくい持論をぶん回してここまで書いた3000文字を読んでくれた皆さんありがとうございます。
ちょこちょこ書いては下書きにいれてを繰り返しているので、話の整合性が失われているような気もしたり、「やっぱりまだ指標となる軸が足りないな」なんて思いながらこのまとめを書いている所存でございます。
とりあえず、私がこの記事を持って言いたいことは
百合という言葉が指し示す範囲が広すぎるので、ストーリー性、描写の性的度合い、人間関係という3つの軸があれば、どの作品がどの辺りに分布されているかを表せるんじゃないのかと思った。ということです。
他にも心理描写の濃度、絵柄のクセ等の指標も入れていけば面白いものができると想うんですけど、如何せん軸が4つ以上になるとどう作図していいのかわからないのでこれくらいにしときたいと思います。
作品例はあくまで私の独断と偏見で選んでますので、追加及び削除の要望がありましたらコメントにかきこんでいただければ記事を更新します。