【あとがき付き】百合文芸コンテストに応募しました。
皆様ごきげんよう。そしてあとがきから読む派の皆さんはじめまして。みつえもんです。
表題の通り、この度百合文芸コンテストにさせていただきました。
女が女に爪を切らせるお話です。本文は以下のリンクから読めるので気になった方は読んでくれると嬉しいです。
以下あとがきです。
おおよそ3年ぶりに筆を執りました。以前書いた作品は、「ゆりーだむ」という合同誌に寄稿させて頂いた作品で、フーリエ変換は百合でしょ。という思いをこめ、フーリエ変換をテーマに書かせてもらいました。小説なのに横書きで、数式を殴り込むというフリースタイルを許してくれた主催には本当に感謝しております。まだ通販やってるようなので、在庫が無くならないうちにご購入ください。百々地ももさんが書かれている「可愛いあの子」という作品がとても素晴らしく、私の作品よりも面白いです。
【通販開始のお知らせ】
— ゆりーだむ/文学フリマ東京@ス-31 (@Yurizashiki) 2019年12月6日
お待たせいたしました!ゆりーだむbooth、開設です! #文学フリマ
ゆりーだむ 百合自由文学誌 | ゆりーだむ 百合自由文学誌 https://t.co/wjx6OcmPgX #booth_pm
さて、この作品を書いた経緯なのですが、私が爪切りを見失って探し回っていたときに、タチが爪切り失くしたらどうするんだろ。ネコに切らせるのかな。えっ、それってヤバくない!? と一人で大盛り上がりしました。ふざけてTwitterに妄想を流していたら止まらなくなり、何かに囚われたように、プロットもろくに書かず10日間くらいで一気に書き上げました。タチとネコという前提があるので、もうちょっと主従関係を強めに書ける描写力があればなと、ちょっと悔しいところはあります。
私自身、爪の手入れには全く興味はないのですが、人のネイルを見るのは好きです。
資料としてネイルサロンのページや施術動画を見ては「可愛い〜〜〜!!!!!!!!!!!!」という気持ちになれて良かったです。疲れたら時々見ようと思いました。
普段から百合作品を読んでは感想を吐く機械になっているのですが、こういう創作を通して、面白い作品に必要な要素を自分なりに気づけたかなと思いました。またこうして文を書く機会ができたら、そこを意識して書きたいですね。あと、こういう性癖が濃くて薄暗い作品はもっと増えてほしいです。特に商業。
【影響を受けた本・作品】
なんかあとがきに書いたら面白いかなと思って書いてみます。
・日本語の作文技術 本多勝一
意味が通じやすい日本語を書くにあたり大変参考になりました。これを読んでから、長文を書きたい気持ちがあり、少しは発散できたと思います。
・割り切った関係ですから FLOWERCHILD
マッチングアプリをやったことがない人からすると、そこは未知の領域でした。この作品のイントロをベースに、色々なサイトを参考にして描写を整えました。
・リップヴァンウィンクルの花嫁 岩井俊二
これもイントロの部分とかを参考にしました。割と、誰も報われない話だと思うので、もしかしたら全体的に通ずるものはあるかもしれませんね。
・主従百合アンソロジー Rhodanthe
主従関係って何……?と悩んで行き着いた先です。個人的に主従関係といえばBLと思っています。カーストヘヴン等の作品から引用すると良かったのかなと思います。
・今日はカノジョがいないから 岩見樹代子
今までの自分だったら、きっと甘くて平和な世界観を書いているのだと思います。クズに振り切った作品を書けたのは、この作品と岩見先生のおかげだと思っています。現在1巻好評発売中! 絵も綺麗でストーリーも面白く、何よりクズな百合! 私は大好きです。