百合厨によるリズと青い鳥の感想。
どうも、最近女の子が2人いれば百合だなぁと感じる病気にかかったと本気で思うようになった私です。
ブログのタイトル通り、何かと百合として話題になっているリズと青い鳥を見てきました。なのでその感想でも書こうかと。
まず言っておきますが、完全になんでも百合にこじつける体制で見に行ったのでかなり偏見な感想とネタバレでしかないので、映画見てない人は見ないほうが絶対にいい。というか見るな。それでも見れる人は見てください。文句言われても私の知ったこっちゃないです。
それでは
百合的な見解でみるリズと青い鳥
結論から言うと、リズと青い鳥は完全に百合でした。
傘木希美という後輩からも慕われているフルート担当と、鎧塚みぞれという感情や心情をあまり表に出さないオーボエ担当の百合です。
んでこのみぞれってキャラクターがとにかく重たいんですよ。夜中の4時に食うコストコのティラミスくらい重い。ちなみに夜中の4時に食うティラミスは本当に重たいから絶対に食べない方がいい。
開始2分で「みそれの内面から好き全開だけども外見からは見え隠れする好きという感情をバリバリ描いてきた京アニやべえな」って思いつつ、「百合じゃ!!!!!」って高まってました。
学校に早く着いたのにも関わらず、校舎前で友達来るのずっと待ってるんですよ??おまけに何人か同じ部活生ともすれ違うのにアウトオブ眼中でずっと待ってるんですよ???
そいでもって希美が現れると今までのは何だったのかってくらい行動を共にするし、希美しか見てないしで好きが伝わりすぎる。
リズと青い鳥という童話ともとに作られたリズと青い鳥という曲。その絵本を借りてきた希美がみぞれに見せるシーンがあるんですけど、希美の無意識の行動がみぞれを期待させてるんですよ。触れ合うまで僅か数cmというあの空間の美学、天才のそれです。
しかし、そんな二人で本を読んでいる途中、希美が後輩からめっちゃ声かけられるんですよ。
希美はみぞれの気なんて知らないと思うし、多分そんなに気にしてないのであっさりと後輩との会話に切り替えるんですよ。
この時、みぞれ1人になった時にすかさず声をかけてきた1年の剣崎梨々花という後輩。
私は楽器については微塵も知識が無いですけど、ダブルリードというリードが存在してて、その数少ないダブルリード使いの会に誘うんですけど、みぞれは秒で断るんですよね。
他にも新山先生という外部の先生と進路の話になった時、音大のパンフレットを渡され、それを持って るのを見た希美はおそらく軽い気持ちで「私も音大受けよっかなー」なんて言って「私も音大受ける」って宣言するんですよ。
その話の後、3年生で「進路どうするの」って話題になった時に「希美が受けるから私も音大受ける」って言うんですよ。
もうどれだけ希美大好きでそれ以外興味ないんだよって感じですよ。
しかし、私はここで新たな可能性を提唱したい。
この剣崎梨々花とかいう後輩なんですけど、しょっちゅう自分とみぞれの名前間違えながら話すシーンがあるんですけど、これはついこの前までは同じ名字だったと考えることができるので姉妹にあったのではないかと。ついでに途中からみぞれがリード削ってるのを見てあげるんですよ。リードなんて口に直に咥えるようなものだし実質キスですよこれ。なんか気づいたら一緒にプールなんか行ってるし、そろそろ同棲おっぱじめる日も近い。
文学的な見解でみるリズと青い鳥
なんでこんな項目があるんだよって感じですけど許してください。リズと青い鳥の感想書いてたら意外と百合に関係ないことを書きすぎてたんです。ついでにここにぶちまけておこうと。
先ほどの百合的な見解でみるリズと青い鳥よりも深くストーリーを掘り込んでいきます。
まず、話を補足すると、リズと青い鳥という曲の第3楽章のソロを担当するオーボエのみぞれと、フルートの希美の話です。
この曲はリズと青い鳥という童話を元に作られた曲なんですけど、その童話のあらすじをざっくりと。
一人ぼっちで家に住んでいるリズという女の子がある日突然家の前に倒れている少女を見つける。その少女を助けたリズは少女と一緒に暮らすことにする。しかし、リズはその少女が時々夜中にいなくなることをに気づき、その少女は青い鳥だったということを知る。その姿を知ってしまったリズはある日突然少女に「あなたはここに居るべきではないわ。私はあなたを閉じ込める鳥籠みたいだし、その自由な翼をひろげて私にその美しい姿を見せてちょうだい」と言い、別れを告げる。と言った感じ。
そしてこの第3楽章がリズと青い鳥の別れのシーンを表現しているようで。
この話を希美とみぞれがするんですけど、希美が「これってまるで私達みたいだよね」って言うんですよ。
さて私はここで問いたい。
あなたはこの瞬間希美とみぞれ、どっちがリズでどっちが青い鳥だと思っただろうか。
おそらくここまでこの駄文を読んでる暇人、そして映画のこのシーンを初めて見た人の多くは希美が青い鳥でみぞれがリズだと思います。
このさりげないアンカリングとして希美がフルートでみぞれがオーボエという設定があるのじゃないのかと。
だって「オーボエとフルート、どっちが鳥ですか?」って言われたら十中八九は「お前何言ってんだ」というとは思うけども、その次くらいにはフルートと答えると思う。はず。
そして話はこのアンカリングを継続したまま進むんですよ。
その結果、みぞれは「大切ならそのまま閉じ込めておけばいいじゃない」なんて言うんですよ。
ここでアンカリングにより、みぞれ=リズの等式が効く。みぞれの大切なものを考えると2ピコ秒くらいで希美だなって分かります。
そして青い鳥=希美のアンカリングを考慮すると、みぞれは希美が大切だしそのまま閉じ込めるという行動に出るのは自明です。
その結果がみぞれが希美に対してのよそよそしさ、あるいは合奏での演奏なのかもしれない。
ユーフォシリーズを履修してない人からすれば「何お前モブのくせに立派な声優がついてる上に突然でしゃばってくるんだ」と思ったであろう高坂という2年がみぞれに対して「先輩の演奏、ブレーキ掛けてますよね」って言うシーン、滝先生の「オーボエとの掛け合いが大事です。もっと青い鳥を見送るように(うろ覚え)」という部分。
みぞれの心情を考えると、大切なものを手放せるわけがないのに、堂々と演奏して別れを見送るなんてできないじゃないですか。そりゃブレーキの2つや3つは掛けますよ。それでもリズの気持ちを理解しようとしたのかリズと青い鳥の文庫を読んではいましたけど。
そして希美は希美で「今までどれだけみぞれに心配かけてんだ」とか「みぞれと一緒に音大受けますなんて言っといて突然やめますとか言ってるじゃ無いわよ」と部員と衝突したりと。
この時点で整理すると、リズ=みぞれ、青い鳥=希美というアンカリングの元で話を進めると結局合奏も人間関係何一つうまいこといってないんですよ。
つまり背理法が成立するわけです。
前提条件のリズ=みぞれ、青い鳥=希美というアンカリングが間違っているんですよ。
そのアンカリングを解かれ、リズ=希美、青い鳥=みぞれというアンカリングを置かれてからみぞれの中で何かがあったんでしょうね。再び合奏した時のコンビネーションの良さ、そしてお互いがお互い私がリズで私が青い鳥でを理解したんでしょうね。
最後に
結局文学的(?)な見解による感想のほうが圧倒的に長くなるという百合厨としてどうなのかという感情になりながら書いてますが、リズと青い鳥という映画はリズと青い鳥という架空の童話をそのままキャラクターに写してるなぁと思いました。
あとどうでもいいことを2つ3つほど言わせてください。
先輩に話し聞いてくれたお礼にコンビニのゆでたまごをあげる剣崎梨々花という女は一体何者なんですか。私だったらあの日以降ゆでたまごって呼んでる自信ある。
そしてなんで図書館で岩波文庫で棚が出来るほど岩波文庫があるんですか。しかも棚に並んでる時の背表紙ってあれカバーめくったところでしょうが。そんでもってなんで参考書まで図書館においてあるの?????????あそこは本当に高校の図書館か????
とりあえず映画館で見れるうちに見とけ。私も明日2回目を見に行こうと思います。
以上。